Vol.13(14年8月)

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第13回は『雨過ぎて』(あめすぎて)
水彩画の作品です。

丹後半島の東端にある伊根町は、湾に面して230軒あまりの
「舟屋」が建ち並ぶ風景で有名です。
舟屋は海際に建てられて、1階は船揚場、物置、作業場など、
2階は生活の場だそうです。
海と山に挟まれて舟屋が並ぶ日本海の漁村を描きに出かけたのは、
晴れた夏の一日でした。
波止にスケッチの場所を決め、イーゼルを立てて
パネルに思い切り水を使って下描きをし、
夏の陽ざしに乾くのを任せ、
昼食を求めて静かな昼下がりの村を歩きました。
やっと見つけた一軒の食堂に入り、海の幸を楽しむ海鮮丼。
その前に午前中から頑張った褒美に、「ビール」と「へしこ」。
一息つき、お腹も満たされて店を出てみると、
まったく気がつかなかった「通り雨」のあと・・・

乾いていたはずのパネルは、下描きの色がきれいに流されていました。
しかし雨のあとを感じさせない静かな海と、
雨の余韻を残す山の雲。
流れた色は、湾の海を描くには丁度良い雰囲気を作っており、
気を取り直しての再挑戦でした。

海の通り雨は一瞬のできごと。
この作品とともに、夏の「丹後の海」の思い出となりました。

 

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