Vol.26(15年9月)

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第26回は『映緑』(えいりょく)
水彩画の作品です。

絵画作家が同じ対象を題材に作品を創ることは多々あります。
人物、静物や風景を対象に創作を進めていく過程で、
表現の可能性が無限に閃いてくるからでしょうか。
対象を熟知すればするほど、作者の表現したい
主題や表現方法へのウェイトの掛け方が増やせます。

創作活動は自己の表現です。
対象の選択は、表現に適したものを意識的に、
時には無意識に近い状態で選んでいます。

浄瑠璃寺」は、私にとって自己表現しやすい対象のひとつです。
季節、時間、天候、音、歴史、思想、環境・・・
表現したい思いにこれらの要素を加えると、可能性が膨らみます。

結果、当尾の里に足繁く通い、多くのスケッチを行ってきました。

深緑の中にひっそりと佇むお寺は創作の意欲を駆りたて、
またひとつ、自己を表現する対象となりました。

 

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