Vol.29(15年12月)

f:id:busyoan-uzla:20170124222149j:plain

第29回は『柚』(ゆず)
日本画の作品です。

冬至に「柚湯」に入ると、
その冬は風邪をひかずに過ごせるといわれています。
柚の実はゴツゴツした表面が特徴ですが、
いただいた実には枝葉もついており、
葉の形状も魅力的です。

爽やかな香りの果皮は、
日本料理の引き立て役として珍重されています。
実の色合いと質感を表現するために
黄色、樺色系の一番粗い岩絵具を選んで
描いてみました。

一年の終わりは大晦日ですが、
冬至の翌日からは、一日一日、陽が長くなります。
「柚湯」に浸かり、本格的な寒さに備えるとともに、
今年の過ぎ越し時を振り返るのも良いものです。

 

*****