Vol.34(16年5月)

f:id:busyoan-uzla:20170124223533j:plain

第34回は『深見草』(ふかみぐさ)
水彩画の作品です。

深見草はボタンの別名のひとつです。
日本画に「牡丹」という名の絵の具(顔彩)があります。
濃い赤紫のこの色は「花王」のボタンを表現するのに
ぴったりの色です。
赤紫の花色も好きですが、白色のボタンも心惹かれます。

初夏の宵、
月明かりの中にひっそりと、それでいて存在感を持って咲く
白系のボタンを描いてみました。

ボタンはやはり日本画の表現が合っていると思います。
花のボリューム、花を支える茎の伸び方、つぼみや葉のかたち。
昔から多くの日本画作家が描いてきました。

日本画手法にヒントを得ながら、水彩画の淡い表現で
月光に浮かび上がった白い深見草。
この花の魅力は深そうです。

 

*****