Vol.37(16年8月)
第37回は『睡蓮』(すいれん)
日本画の作品です。
夏、未の刻(午後1時~3時)に咲くから「未草(ひつじぐさ)」
また花が昼に咲き、夜は閉じるから「睡蓮(すいれん)」
「スイレン」は、日本では1種類のみが自生し、
世界の野生種は40種くらいあるそうです。
確かに洋風の花の印象があります。
「スイレンの絵」と聞いただけで、モネの「睡蓮」の作品を
思い浮かべます。
ジヴェルニーの庭園の池にスイレンを植えて、
多くの作品を残したモネですが、彼は「水の風景」と題しています。
確かに池の水が主題の作品が多いようです。
そんな「スイレン」
水辺の花でもあり、蓮に似ていますが、
花びらの鋭いかたちが、
何かを掬い取るような蓮の花びらのかたちと異なり
魅力的です。
スイレンの葉の浮かぶ水面は面白い題材ですが、
花自体の美しさを追いかけてみました。
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