第31回は『南天』(なんてん)
日本画の作品です。
『なんてん』
音が「難転」すなわち「難を転ずる」に通じることから
縁起木として愛されてきました。
福寿草とセットで生けると「難を転じて福となす」とも
いわれています。
立春を前にした「節分」
厄を払って良い春を迎える時季に『南天』が似合います。
木の高さは普通2mくらいで、高いものでも4~5mほど。
しかし、まれに太く育ったものは、
幹を床柱に使うこともあるそうで驚きです。
草木に華やかな色彩が少ない寒い季節に、
赤い実を房状につけた『南天』は、
画題として魅力的です。
難を転じ、福いっぱいの春となりますように。
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